会員紹介
世間話も仕事を得るチャンス。コミュニティの中から仕事を得ている中嶋さん。
名前
中嶋さん
職種
エンジニア
移住歴
2年半
プロフィール
都内でエンジニアとして働き、1年ほど長野県と2拠点生活をしていたが、2年半前に完全移住。森のオフィス内でも使用するシステムの開発に携わる。2人のお子さんをもつパパ。
Q:まず、かんたんなプロフィールと移住のきっかけを教えて下さい。
中嶋:もともとは千葉県に住んでいて、都内でエンジニアとして働いていました。
奥さんが長野県出身なので、長野に戻りたいという話があがりまして、長野に移住しました。
いま移住して2年半です。
当初は移住して農業をやろうと考えていましたが、家賃補助が出たり、テレワークを推進しているのがわかったので富士見町を選びました。
はじめは私の仕事の都合で先に奥さんと子供が富士見町に移住し、1年ほど千葉と長野県で二拠点生活をしていましたが奥さんに「まだ来ないの?」と急かされる形で僕も引っ越してきました。
Q:家賃補助制度がなかったら、富士見町を選ばなかった可能性もありますか?
中嶋:家賃補助がなくてもテレワークを支援している意味で、富士見町を選んだかもしれません。
3年ほど前に見学をしたときに、「あ、ここならよさそう」と思いました。
Q:森のオフィスを知ったのがきっかけで富士見に来た形ですね。
中嶋:そもそも森のオフィスがなかったら、移住先を見つけられなかったかもしれません。
Q:移住制度はどう知りました?
中嶋:どんな自治体に移住しようか調べているときに知りました。
Q:移住先を調べていて、森のオフィスの存在を知ったということですね。
中嶋:そうですね。
Q:森のオフィスに見学に来て、富士見町の移住制度を知る人が多いのですが、その逆だったんですね。ちなみに移住するにあたり、お子さんは「嫌だ」とか言いませんでしたか?
中嶋:小さかったからわからなかったかもしれませんね(笑)上の子は小学校低学年、下の子は幼稚園に入る前だったから。
長野に移住して楽しそうに遊んでいます。
Q:ではお子さんももう馴染んでいる感じですね。
中嶋:そうですね!
Q:今も東京の仕事をしているのでしょうか?
中嶋:いいえ、移住したらフリーランスのエンジニアになろうと考えていました。前の会社の仕事やコネを持ってくる発想はあったんですが、持ってくることができず。
まあ、でもなんとかできるだろうと軽く考えていました。
Q:長野県に移住して生まれた仕事はありますか?
中嶋:はい。森のオフィス関連で頂く仕事もあれば、森のオフィスで知り合った人からの仕事をもらうこともあります。今日も、森のオフィスの会員さんに紹介いただいた仕事をこなしてきました。
フリーランスとして仕事のとり方がわからなくて、移住してはじめの1ヶ月は仕事がなく「どうしたらいいですか?」と森のオフィスで津田さんに相談したら「誰か知り合った人に声をかけたらどうですか?」とアドバイスを貰いました。そこで、森のオフィスで話をしたエンジニアの方に「仕事をもらえますか?」と話をしたら、次の日に呼ばれて仕事を紹介してくれました。
おそらく都会よりも仕事は取りやすいですね。仕事の話をしたら「じゃあお仕事をお願いしたいです」となるので。都会だとネゴシエーションなどありますが、こちらの人は自分を信頼して仕事をさせてくれます。
他にも、別の会員さんがつないでくれた仕事をしています。
仕事ください、とガツガツ仕事をもらう姿勢ではないですが、森のオフィスで会う人に仕事のことで声をかけられることは多い気がしますね。
初めて会う人にも声をかけられたり。
話の中で「それじゃあ試しにやってみますか」となります。
Q:なるほど、地方に来て、いきなりフリーランスで仕事を始めても仕事のとり方ってわからないですよね。
中嶋:そうなんです。わからないから、まずは誰かと話をしてみて、そこから仕事をもらうのがいいと僕は思っています。格好つける必要もないので。
奥さんからは「案件がないなら職業安定所にいきなよ」と言われますが(笑)
Q:森のオフィスの利用者の方に、森のオフィスとつながってプロジェクトや仕事をすることを聞くと「この人から仕事を受けています」と、いろいろな方の名前を聞きますね。いろいろな利用者さんから話を聞くと、大半の人が「人と人がつながって仕事が生まれた」と言っていました。森のオフィスは横のつながりや、利用者同士の会話が当たり前のようにありますね。
中嶋:僕はコワーキングスペースってそういう場所だと思っていますが、東京とかだと違うみたいですね。
Q:何気ない話から仕事が生まれることってありますよね。そこは地方のいいところですね。
中嶋:他にエージェント経由で仕事をもらうこともあります。
都会ではできない仕事が来たとき「できます」と言っても、エージェント経由だと書類審査で落とされて仕事は取れませんが地方では、できない仕事がきても勉強してできるようになれば仕事が取れるので。
Q:なるほど、ある意味地方に来て仕事を取りながら修行をしている感じですね。
中嶋:そうですね。
Q:そういった意味で、森のオフィスがあるのは心強いですか?
中嶋:そうですね、それに僕は森のオフィスに来ないと集中して仕事ができないので(笑)
家ではついつい怠けちゃうんです。
それに、新型コロナウイルスの影響で学校が休みのときは家に子供がいたのでなおさらですね。
逃げるように森のオフィスに来ることもあります(笑)
Q:長期休みの時、森のオフィスにお子さんを連れてきていることもありましたね。
森のオフィスはお子さんを連れてきても大丈夫ですが、それは助かりますか?
中嶋:そうですね。まだそんなに助かるという実感はないですが、連れてこられると思うと楽かもしれませんね。
Q:富士見にきて、どう感じました?
中嶋:気持ちいいですね。都会すぎないところも、いい意味で行動に制限ができるので。お店が遅くまで開いてないから、夜遅くに遊び歩くこともなくなったし(笑)
Q:農業をやってみたかった、ということですが休みの日のライフスタイルはどんな感じですか?
中嶋:奥さんが主体で、畑をやっています。森のオフィスの会員さんの家の土地を借りて。いろいろなものを育てています。
Q:その農地を借りるのも、森のオフィスで話をして…ですか?
中嶋:会員さんと農地を借りたいという話をしていたとき、家族で使える大きすぎない土地がいいなと話をしたら、所有している農地を貸してくれました。
Q:休みの日はなにをされていますか?
中嶋:休みの日もなんとなくパソコンをいじっていますね。
Q:自分の中で仕事のON・OFFって決めていないんですか?
中嶋:土日はなんとなくゆるくなっていますが、仕事もしますね。でも、明日から連休と言われても、実感がない。
Q:そもそも、今の仕事に就こうと思ったきっかけはありますか?
中嶋:電気科で学んできたので、電気系の仕事をしていました。内線の配線をしたり。そのときにたまたまパソコンを設計している方が近くにいたんです。
そういえば子供の頃、パソコンが好きだったなーというのを思い出し、パソコンの仕事をしたいなと思ったのがきっかけで転職しました。
イチから勉強をやり直しました。
エンジニア派遣などで、14年位会社員をやっていましたね。そこで、フリーランスになっても食べていけるだろうと思いました。
Q:手に職をつけたから今があるんですね。ちなみにスキルのアップデートはどうやっていますか?
中嶋:本を読んだり、動画を見たりしていますね。移住したばかりの頃は何をしていいかわからなかったので、Progateというプログラミングを学べるサイトで勉強していました。
新しい案件をする前には本を読んだり、動画を見て勉強してさわりを覚えて、そこから更に勉強しています。
Q:都会と違って地方は勉強会がないので、どう勉強していいかわからないという悩みを抱える人の話は聞きますね。
中嶋:勉強会に憧れはありますが、今はいつでもどこでも勉強できるんじゃないかなと思いますね。
森のオフィスで勉強会をするのもいいかなと思います。
地方でも、プログラミングの勉強をしたい人がいると話は聞きますね。
Q:中嶋さんの考える、仕事のやりがいってどんなものですか?
中嶋:自分の作った製品が使ってもらえることですね。
Q:奥さんは仕事をされているんですか?
中嶋:しています。共働きですね。奥さんは農業系の仕事をしています。1つは、シャーレの上で受粉作業する農業の下地を作るような仕事、もう1つは早朝のレタスやセロリの収穫の仕事をしています。
Q:私も収穫の仕事したいと思ったことはありますね。とにかく富士見町は朝焼けがきれいなので。きっと奥さんも見ていますね。
中嶋:そうだと思います。今の時期はそういう仕事をしないと落ち着かないそうです。
Q:今後、富士見町でどういう生活をしたいかビジョンはありますか?
中嶋:まだゆっくりフリーランスで仕事をしていたいなと思っています。一日の中で、仕事、趣味、家事、育児ができる、そんな生活をしたいです。
Q:富士見町に家を買いたいという気持ちはありますか?
中嶋:家がほしいので見ていますね。家を買ったらDIYしたいです。
Q:最後に、移住してくる方へのアドバイスはありますか?
中嶋:仕事を取るということであれば、あまり形にこだわらず世間話の中で「仕事はありませんか?」と話をするのがいいと思っています。気軽にフランクに「仕事もらえませんか?」って言ってもいいと思っています。それからなにか始まりそうな気がします。
あと、町の雰囲気が合わないなどありますので、いきなり引っ越してきてしまうよりは、試しに週末だけ移住をするなど、まずは二拠点から始めるのがいいと思っています。二拠点をしながら先を考えるのもいいと思います。