会員紹介

移住は引っ越し感覚で。20年以上メディア業界に

携わる大介さんのライフスタイル。

Q:富士見町に移住するまでの経緯を教えてください。

新卒でテレビ番組の制作会社に入り、映像の作り方を学んだ後、報道系のベンチャー企業に就職しました。

数年間勤めた後、当時の同僚と新しくインターネット向けの映像を作る会社を設立しました。

そこで15年ほど仕事したのち、2016年にメディア企画・制作の会社を独立創業しました。


創業直後の春に、大学院時代の後輩から、知人が富士見町でおもしろいコワーキングスペースを運営していると聞いて訪問してみたのが富士見町と関わり始めたきっかけですね。その後に移住を決意しました。

Q:もともと地方に移住しようと思っていた?

その数年前から考えていました。山梨に友達が住んでいたり、八ヶ岳、山梨、長野は子供の頃からよく遊びに来ていたので、東京からアクセスしやすいのも知っていました。


ただ移住というコトバはあまり使いたくないんです。「移住」というと構えなきゃいけないので、「引越し」と言っているんです。東京で例えると杉並区から板橋区に引っ越す感覚で富士見に来ました。

Q:仕事の割合は地方と都会どちらが多い?

こちらに来た当初は、今までの(おもに東京の)お客さんの仕事を続けていました。
私の仕事は場所にこだわらない事務作業や編集作業が7、8割なので、その分はどこにいてもできますから。

 

でもだんだん森のオフィスで人との繋がりも生まれてきて、富士見での仕事が増えてきました。

今では仕事時間の半分程度は、この地域でのプロジェクトです。ただし、収入面では、東京や他の地域の仕事の比率が高いですね。

Q:収入が大きくなくても、地域の仕事をしている理由は?

現段階では営業活動、PR活動という面が強いと思っているんです。
どこであっても、まずは「こんなことができますよ」ということをお伝えし、種まきをして、まいた種のいくつかが実になったら収穫する。それを常にやっていくだけと思うので。

Q:あくまでも仕事を知ってもらうためですね。

そうですね。東京と同じような感覚で地方で過ごすのはよくないという考えもありますから、難しい部分もあるんですけどね。

でも僕は地方活性化のためにも、都会のように地域にとらわれない自由な働き方やライフスタ
イルが許容される環境も大事だと思っています。地域活動に全く参加しなくてもいいというわけではありませんが、多拠点生活だったり、場所にとらわれない複数の仕事を持っていたり。
そのような自由な人や、訳がわからないようなことをしている人がたくさんいてもいいんじゃ
ないしょうか。

Q:富士見町が実施するテレワーク推進補助金が大きかった?

大きいですね(笑)
ちなみに山梨との県境近くに住んでいるんですけど、長野県民だというアイデンティティはすごくありますね。時々「山梨に移住されたんですね。」と言われることがあるんですが、「違います!長野です!」ってはっきり答えます(笑)

Q:富士見での生活スタイルは?

東京と富士見で2拠点生活をしています。(コロナ渦以前の状況では)生活の時間は東京と富士見が半分ずつくらいで、月4往復くらいしています。
特急あずさで移動するのですが、その時間も個人的にはとても良くて、本を読んだり、寝たり、移動している方がゆったりとした時間を過ごせるので。忙しいときは仕事もできますし。


富士見では森のオフィスで仕事をすることが多いです。正直、富士見に森のオフィスがなかったら厳しかったでしょうね。家でずっと仕事してたら、いくら環境が良くても煮詰まってしまうので。


森のオフィスが色々な人と知り合うスピードを早めてくれたなと思います。なくても段階的に知り合うことはできたかもしれませんが、そのスピードが圧倒的に早いです。

Q:休日は何をしていますか?

休みは大体週末ですが、週末に限らず、休みたい時にも休んでいます。時間が空いたときは登山をすることが多いですね。

あとは温泉に行きます。上諏訪にすごくいい温泉があって、3人くらいしか入れないような共同浴場なんですけど、お湯の質がとてもよくて気に入っています。


八ヶ岳に登って、下山してから諏訪の温泉に入って、買い物する。そのあとカフェでコーヒーを飲んでゆっくりする。一番いい休日はそんな感じですね。

Q:森のオフィスで関わっているプロジェクトは?

森のオフィスの会員で、私と同じようにテレビ業界出身の方がいて、その方と代表の津田さんと一緒に『ヤツメディア』というグループを作り、活動しています。


そこで「クリエイター講座」というワークショップを開催しました。これはずっと僕がやりたかったことで、スキルを身に付けるというよりも、この地域に住んでいる人たちが、いろいろな人に会って、いろいろな話を聞いて、記事にまとめていくといったものです。

Q:なぜクリエイター講座をはじめたのですか?

大学院でメディア論を研究し、これからのメディアの役割について考えていたんです。仕事でも実践しながら、今までメディアを作ったり勉強してきました。


日本のメディア環境は、つい最近まではマスメディアが強い時代が続いていて、その弊害もあったと思うんです。その後にインターネット、そしてSNSが出てきて、誰もがメディアを活用できる時代になった。ただその反面、自分の好きな情報にしか触れないという問題が出てきました。


こういったある種の多様性が乏しくなってしまったメディア環境をなんとかしたいという思いが根底にあるんです。その改善のためには、メディアの原点のような、瓦版や喫茶店でのおしゃべりといった、ローカルで原始的なコミュニケーションが必要だと思っています。


クリエイター講座は、そういったローカルなメディア活動をこの地域の人たちと一緒に実践していくようなプロジェクトですね。
地域の人たちがいろんな人と話し合って、いろんな人に取材をし、自分でメディアを作る。
それによって、取材をした人と取材を受けた人の関係ができる。それが広がっていくのがメディアの役割だと思いますし、今のメディア環境の中で一番大事だと思っているので、こういった活動を今後も広げていきたいと思っています。

Q:他にはどんなプロジェクトがありましたか?

こちらに住んで直後ですが、地元のケーブルテレビ局と森のオフィスの仲間と一緒に、自治体のPR映像・ウェブサイトを作りました。
一般的なPR映像のような「いかにも」綺麗な映像だとつまらないので、おもしろおかしいテイストのものにしようと考えて作りました。
これを機に「いろいろなことを一緒にやりたいですね」という話になり、「ヤマノヒト」というラジオ番組をヤツメディアのメンバーで始めました。

ゲストを呼んでトークする番組で、ヤツメディアが運営しているWebメディア「sen-nin」のラジオ版にあたります。
 

他には森のオフィスの入居企業の方と一緒に仕事をすることもたくさんあって、それが本当にありがたいです。こちらからお願いすることもあるし、お願いされることもあります。

Q:移住したい人へのアドバイスは?

僕から言えることは「引越しだと思ってください」ですね。
あまり身構えなくてもいいと思います。先ほども話したように杉並区から板橋区に引っ越してみる感覚で。

引っ越してみたけど板橋区は合わなかったら杉並区に戻ってもいいや、くらいの気軽さでいいと思うんですよ。

​名前

大介さん

職種

映像制作、メディア制作

移住歴

東京 → 富士見町

プロフィール

約20年間東京でメディアに関わる仕事をした後、独立して富士見町に移住。
森のオフィス代表の津田、森のオフィスの会員でテレビ業界出身の方と3人で『ヤツメディア』を立ち上げ、2拠点で生活しながら地域の人たちに向けた講座などを実施。やりたいことを形にするために少しずつ実践を積み重ねている。

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