会員紹介
花が与えてくれる力を強く感じているからこそ、人の心に花を届けているみほさん。
名前
みほさん
職種
花屋「kukul kukka」 オーナー、フローリスト
移住歴
東京 → 石垣島 → 長野 → 山梨(北杜市)
プロフィール
学生の頃のアルバイトから花の世界へ。東京の有名な花屋で修行を積んだ後、沖縄でリゾートウエディングなどの仕事を経て、移住してきた北杜市に実店舗をオープン。森のオフィスに飾ってあるセンス溢れる花々は生花、ドライフラワーともにみほさんの手によるもの。
Q:お花の仕事を始めたきっかけは何ですか?
学生の時に花屋さんでアルバイトをしたことがきっかけで花の世界に入りました。子供の頃から物を作ることが好きだったのですが、生きている花という素材でカタチを作っていくのがとても楽しくて。その後一目惚れしたフラワーアーティストさんを追いかけ、20代の間は東京のHanahiroさんで修行させていただきました。
Q:移住の経緯を教えてください。
花屋として基本的なことができるようになった頃、石垣島を旅行で訪れたんです。
東京の生活に疲れてしまっていたのと、自然が豊かな場所が好きだったので半年で帰るつもりが、なんと3年ほどいました(笑)石垣島では町のお花屋さんで働きながら、リゾートウェディングなどのお仕事をしていました。
石垣島に住んで3年目の秋に旅行で長野を訪れたのですが、その時に日本の風景の多様性に圧倒されたのを覚えています。石垣島にはあまり季節による風景の変化がないので久しぶりに見た紅葉は最高でした。
実家が東京だということもあり沖縄より実家に近い長野にあっさり移住。その後、結婚と出産を経て、下の子が1才のときにドライフラワーのリースなどを作りはじめ、少しずつ花の世界に戻ってきました。いつか生花もやりたいなぁと思っていたので、2020年2月に実店舗をつくることができ、やっと今スタートラインに立てた気がしています。
Q:森のオフィスとの関わりは?
上の子が津田さん(森のオフィス代表)のお子さんと同級生で、奥さまとママ友だったんです。
ちょうど森のオフィスがオープンするタイミングで、オフィスのリースを頼んで頂いたり、森のオフィスが主催したイベント「森のレストラン」や森のオフィスLivingの装飾を担当させてもらいました。森のオフィスに飾っている花を見てコワーキング会員の方が個別に注文をくれたりもしています。
Q:1日のスケジュールはどんな感じで動いていますか?
水曜日と金曜日は市場に花を仕入れに行きます。 その後水揚げし、お花を売れる状態に手入れします。
木〜日はお店の営業日なので基本的にお店にいますが、配達と発送のため外出することもあります。営業日以外はオーダーをいただいた商品の制作や、活け込みなどに行っているので1日お休みという日はなかなかないですね。午前中だけ、午後だけとか時間を決めて子供達と行く森の散策がお休み時間かな。結局リースなどに使える木の実や小枝を拾って歩いていたりするんですけど…(笑)
Q:長くお花の仕事をされてきたなかで、東京にいた頃と今では選ぶ花に違いはあるのでしょうか?
東京時代の花はやっぱり都会的でしたね。意識しているわけではないのですが今は選ぶものが草っぽくなってきています。山や森などの自然が大好きなので草っぽくなってきたことは自分らしいなと思います。
Q:地域にはどんなコミュニティがありますか?
八ヶ岳の周辺には移住してきた個性的なお花屋さんがけっこういらっしゃるんです。市場でいろいろ教えていただいたり、イベントでも一緒になったりと横のつながりもあるのでとても刺激になっています 。
土になるべく近いところで生きたいと移住してきた人が選ぶ花は、都会のものとは違いますね。わたしも森で採ってきた素材を使ったり、もっと八ヶ岳らしい森のエッセンスを入れたものを作っていきたいと思っています。
Q:今後はどういう活動をしていきたいと考えていますか?
お店を始めた頃はドライフラワーだけを扱っていたので、生花もやるようになったとき
に、あらためて花のエネルギーというか生きている力みたいなものを感じたんです。
キッチンの横に余った花を飾ったりするんですが、疲れている時など洗い物をしながら花からパワーをもらうことで、もう少し頑張れる。 子供が摘んできた花とかでもいいんです。普段の生活に、そういう花の取り入れ方をしてもらえるきっかけになれたらいいなぁと。
今は病院などでも生花が置けなくなっているので、心が弱ってしまった人や、本当に花が必要な人にどうやったら花を届けることができるだろう?とそんなことを考えています。
Q:移住を考えている人にアドバイスをぜひ!
ぜひ来たらいいと思います!食べるものや子供達の遊ぶ場所などすごく良い環境だし、生活がとても豊かになります。森のオフィスもあるし(笑)